メンテナンス

スタジオオープンといいながら、実は未だに半田ごてで散らかっています(笑)

 

というのもStudioページにも載っているStuder900コンソール、コイツのおかげでウチもレコーディングスタジオを名乗れるようなものですが、最近はほぼ自力でレストア、メンテナンスをしております。

このコンソール、だいたい1980年代中頃のモデルで、今では立派なビンテージアナログであります。某スタジオの倉庫に眠っていた物を譲り受けたのですが、全くといっていいほど殆どマトモに音の出なかった状態から半年のオーバーホール期間を経て我がスタジオにやってきました。しかし…やはり年代物、甘くはなかったと言うか、音が出るだけでは本来のレコーディング用途として使うにはまだまだでありました。。つまり、単に音が「出る」ことと、本来の音で「鳴る」ことでは全く意味が違うわけで、30年近くも経てば経年劣化による音質低下はそれなりで、トラブルも絶えません。。何度かプロのエンジニアさんにもお願いしていたのですが、毎回それではあっという間に財政破綻です。。やはり自力でメンテ出来ない事にはこの先だって持ち切れない…と思い、それならという事で一念発起?、ロクに電気工作の経験も無い自分がいきなりビンテージのプロ機材を直すなんて無謀かともおもいましたが、エンジニアさんに丁寧に教えて頂き、道具を揃え、初めはジャンク基盤で練習もしたりもしつつ、暇な時間を見つけては一つ…また一つとヘタったコンデンサーやオペアンプを交換する事…約1000個(笑)

頑張った甲斐もあり、今ではほぼ全チャンネルが、新品同様の音質に!…このビフォーアフター、録音しておけばよかったなぁと思うほどに劇的に違います。例えるならば…錆びついたチェーンやワイヤーを全交換したロードバイク!?いや、音なんだから、錆びてまっ茶色の弦をピカピカの新品に張り替えたギター!?

すみません、ボキャブラリーが乏しいので、、なかなか表現が難しいですが、音の本物感…とでも表現すればよいでしょうか。PCからの出音を通すだけで、最近すっかり聞き慣れてしまったデジタル音…どこか隙間のあるような、角が立ったような…そんな音が見違えるように繊細にそしてリアルに聞こえてきます。

ま、音のことは書き始めるとキリがないですが…とにかくバツグンに良い音になったワケです!

とはいえ、やはり古いものなのでちょこちょことトラブルは絶えません。。
写真は最近ノイズが出ていたAUXセンドのモジュール空けて、さあパーツ交換するぞ!ってところです。

さて、こうしてコンソールが蘇ったことはもちろん嬉しいことなのですが、それと同時に回路図の見方や、メンテの仕方がなんとなく?ではありますが分かってきました。。実はこれが自分にとってもの凄い収穫でありまして、最近はジャンク同然?のアンプをハードオフで買ってきては直して使ったり 、腐りかけてたDJミキサーもメンテ、改造したりと、、電気マニアまっしぐら!?になりつつあります。。その辺りのことはまた書きたいと思いますが、、かなりマニアックな内容になると思いますので、、ご期待ください!?笑

いかんです、、今回のブログは軽〜く、と思っていたのに、また…長くなってしまいました。。